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上野・御徒町~神田・日本橋の大規模都市開発

「上野・御徒町」と「神田・日本橋」の大規模開発について、現在分かっていることを紹介します。

上野画像

上野・御徒町の開発について

上野エリアは上野駅が開業してから発展し、現在は観光地としても人気のエリアとなっています。なかでも上野駅、御徒町、東京メトロ千代田線の湯島駅を結んだ「下町エリア」は再活溌の波がきています。
下町エリアで賑わっているのはアメヤ横丁、通称「アメ横」と呼ばれる商店街です。この下町エリアの南にある御徒町駅付近の象徴的な再開発プロジェクトが「上野松坂屋南館」で、地上23階の超高層ビルが17年に竣工します。地下1階で本館と一体化して地上3階と6階ではブリッジで本館と繋がっています。地下1階は大丸松坂屋百貨店、地上1~6階はパルコが商業施設を出店、7~10階はTOHOシネマズ、12~22階はオフィスとなっています。

神田・日本橋の開発について

日本橋再生計画が本格化し、開発の動きが神田へと広がっています。中核となるプロジェクトは総延べ面積約28万2,000m²なる日本橋2丁目地区再開発です。高島屋日本橋店を保存して東側A街区と北側C街区に超高層複合ビル2棟を建設します。高島屋日本橋店の屋上では緑豊かなオープンテラスを整備予定です。さらにその北側では日本橋2丁目地区北地区が完成予定。東京日本橋タワーの全体竣工も17年を予定しています。
三井不動産が主導している日本橋室町3丁目地区再開発も、日本橋再生計画の中核プロジェクトです。オフィスや商業、ホールなど延べ面積約16万8,000m²という大規模再開発となっています。重要文化財である三井本館や日本橋三井タワーとの景観に配慮して19年竣工予定となっています。さらに東側ではJPビルディング建替え計画が着工しています。こちらはオフィスや商業、ホテルなど、地下3階から地上15階の複合施設を建設しています。こちらも日本橋再生計画に含まれていて、三井不動産がプロジェクトマネジメントを担当しています。

周辺エリアの注目したい都市開発

【東京大学総合図書館 別館】
総合図書館本館前広場の地下46mに新設される図書館です。総地下空間ながらドライエリアやガーデンを介して周辺建物と連結しています。約300万冊を収蔵できる自動化書庫やグループ学習スペース「ライブラリープラザ」を備えています。

【東京大学医学部附属病院・病棟】
東京大学医学部附属病院の入院棟の増築が17年竣工されます。高度医療を提供するためのインテグラルホスピタル構想の一部として、各診療棟や入院棟と連携。外観は本郷キャンパスの景観に配慮した先進性なるデザインとなっています。今後の設備の機能更新を容易にする、成長変化に合わせやすい計画となっています。

(参考文献:『東京大改造マップ2017-2020』(日経BPムック),日経BP社.)

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