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銀座・日比谷~大手町・八重洲の都市開発プロジェクトはどうなっているのか、注目ポイントを紹介します。
銀座周辺では現在さまざまな開発プロジェクトが進んでいます。銀座エリア最大の商業施設と言われている「GINZA SIX」が2017年に開業したことで新たな人の流れを獲得しましたが、さらに交通網と宿泊施設を増やすことでも整備を整えていきます。現在大小のホテルが銀座周辺で開業していますが、18年初頭には客室数164のホテル「ハイアットセントリック銀座東京」がオープン。同じく客室数164のホテル「ザ・ゲートホテル東京」が18年10月に竣工されます。臨海地域を結ぶ地下鉄「新銀座駅」についても構想があり、エリア全体を一体的に整備するような再開発事業となっています。
一方で日比谷エリアでは「新日比谷プロジェクト」が進行しています。新日比谷プロジェクトは日比谷公園に面している三信ビルディングと日比谷三井ビルディングの跡地を再開発し、オフィスや店舗、文化、交流施設などを設ける副業施設となっています。こちらは18年1月の竣工を目指しているそう。
大手町・八重洲エリアでは金融や交通整備を軸に再開発が行われています。注目したいのは八重洲の地下バスターミナルです。東京駅前の八重洲エリアでは、現在3つの高層ビル開発が進んでいます。それぞれが250m級なので完成すれば八重洲口付近の雰囲気がガラリと変わりそうです。それぞれの地下には大規模バスターミナルを整備することで、国際空港や地方都市とも繋がります。
金融に関するプロジェクトでは、東京駅北側の日本橋口正面、三菱地所による「常盤橋街区再開発プロジェクト」が中核となっています。これは総延べ面積68万m²の再開発計画で、高さ390mの超高層ビルの建築が予定されています。完成すれば日本一の高さとなるため、東京駅前のランドマークになることが期待されています。
【OH-1計画】
延べ面積36万m²の大規模複合施設を、三井物産ビル、大手町一丁目三井ビルディング、大手パルビルの跡地に建築する計画「OH-1計画」が進んでいます。A棟B棟からなり、A棟にはオフィスや店舗、ホールを、B棟にはオフィスやホテル、宴会場を設ける予定です。また多目的ホールや緑地広場なども整備されます。開業は2020年春を予定しています。
【ソニービル建て替え計画】
銀座のランドマークとして有名だったソニービルが、解体後は暫定公園として開放されます。解体は地階部分を残し、18年夏から2年間は銀座ソニーパークとして地上部分を解放。それ以降は新ビル建設を始め、22年に完成を目指します。地上部分を公園にしている間は地階もショールームや飲食店などが入り、建て替えまでの間も活用されます。
(参考文献:『東京大改造マップ2017-2020』(日経BPムック),日経BP社.)