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大手不動産情報サイトや、投資用物件を販売している不動産会社のサイトを見ると、毎週のように不動産投資セミナーが開催されていますが、このうち、よいセミナーを見分けるにはどのような点に注意するとよいのでしょうか。
本記事では、不動産投資セミナーの選び方について解説していきます。
不動産投資セミナーが有用なものかどうかを確かめるには、どんな人がセミナー講師となっているかに着目しましょう。
以下、どのようにセミナー講師を見分けるか解説していきます。
セミナー講師は大きく2つのタイプに分けることができます。
1つ目は「知識を教えてくれる講師」です。講師が所属する不動産会社での勤務経験や実際の投資経験を元に、建築に関することや税金に関することなど、知識とノウハウを教えてもらえます。
2つ目は「販売を目的としたセミナー講師」で、販売目的ということもあり営業色の強い講師です。販売を推奨する物件について、周辺事例や利回り、物件の魅力などを知れます。
前者だけだと、ただの知識コレクターになってしまいますが、知識や経験がなければ後者の講師が勧める物件がよいものかどうか見分けることができません。セミナーを受ける際、講師がどちらに分類されるかを見極めて、バランスよく勉強を進めるようにしましょう。
講師によっては参加を見送ったほうがよいこともあります。具体的には、先ほどご紹介したセミナーの2つのタイプの内、販売を目的としたセミナー講師で、やたらと物件の魅力を強調し、購入を急がせるなどの営業を行ってくる講師です。
基本的に参加前に判別できませんので、セミナー中にそのような雰囲気を感じ取ったら、早めに退室するとよいでしょう。
不動産投資セミナーの中には、多数の本を出版している著名な方が講師として参加してくれることがあります。こうしたセミナーであれば、講師のイメージもあるため、強引な営業などされることはあまりなく、そうした面での安心感は高めと言えるでしょう。
とはいえ、有名な講師がおすすめする物件を購入された方が大損してしまったという話は珍しいことではありません。「有名な講師が紹介しているから」という理由だけで、物件の購入を決めるのではなく、利回りや資金計画、現地の状況などを見て、自分なりに考えた上で購入を決めましょう。
セミナーに参加した際、よい講師かどうかを見極めるには、減価償却に関する話など、専門的な内容を質問してみるとよいでしょう。
減価償却は理解の難しい部分もありますが、不動産投資にしっかり取り組んでいる方であればしっかりとした知識を持っているか、そうでなくとも独自の考え方を持っているものです。減価償却などの専門用語について分かりやすく、説得力のある説明ができればよい講師と判断して問題ないでしょう。
また、特定の不動産のことや、不動産投資に関する各種制度に関して、メリットだけでなくデメリット・リスクについても話してくれるかどうかも見ておくとよいでしょう。